お知らせ
深見医院からのお知らせです。ピロリ菌を除菌したら、
もう胃がんは大丈夫?
ピロリ菌除菌は胃がん予防の第一歩。
でも安心のために胃カメラを続けましょう。
ピロリ菌(Helicobacter pylori)除菌による胃がん抑制効果は、現在かなり明確に証明されています。
特に日本では研究が多く、「除菌=胃がん予防」という考えが一般的になっています。
1. 胃がん発生リスクはどのくらい下がるか
大規模研究の結果では胃がん発生リスクは約30〜50%減少します。
代表的な研究:日本の内視鏡治療後患者研究(Fukase et al., NEJM)
2. なぜゼロにならないか(重要)
ピロリ菌は胃がんの原因の90%以上ですが、問題は胃粘膜がどこまで壊れているかです。
胃の変化の流れ
ピロリ感染
慢性胃炎
萎縮性胃炎
腸上皮化生
胃がん
除菌で止められるのは前半の段階です。すでに
- 萎縮
- 腸上皮化生
があるとリスクは残ります。
3. 年齢による予防効果の差
若いほど除菌の効果が大きいです。
日本の研究では、50歳以下で除菌すると胃がん激減とされています。
4. ピロリ菌の感染ある方は除菌は必須
理由はシンプルです。
ピロリ菌があると胃がんリスクは5〜20倍になります。
- したがって感染あり → 必ず除菌が世界標準です。
- 日本は保険適応もあり世界で一番進んだ国です。
5. 除菌後の胃がん発生率
長期追跡では年間発生率
- ピロリ菌感染者、約0.3から0.5%
- 除菌軍群、約0.1から0.2%
と、約半減です。
ピロリ菌を除菌すると胃がんは半分くらいに減ります。
ただしゼロにはならないので、胃カメラは続けましょう。