お知らせ
深見医院からのお知らせです。☆新型コロナやインフルエンザ感染が高齢者の“認知症リスク”に!
新型コロナ感染症と認知症 Q&A
Q1.新型コロナにかかると、認知症になりやすいのですか?
まだはっきりとはわかっていませんが、研究では「新型コロナにかかった人は、その後に物忘れや集中力の低下が出ることがある」と報告されています。特に高齢の方では、認知症を発症するリスクが少し高くなる可能性があります。
Q2.「ブレインフォグ」って何ですか?
新型コロナにかかった後に、頭がぼんやりする、集中できない、思い出せないといった症状が出ることがあります。これを「ブレインフォグ」と呼びます。多くは時間とともに改善しますが、長引く場合もあります。
Q3.すでに認知症のある人が新型コロナにかかるとどうなりますか?
認知症がある方は、新型コロナにかかると重症化しやすく、命にかかわる危険も高くなります。また、入院や隔離生活によって生活のリズムが崩れると、認知症の症状が進みやすいことも知られています。
Q4.新型コロナが脳に悪い影響を与えることはありますか?
新型コロナは、脳の血管や神経に炎症を起こすことがあり、それが物忘れや判断力の低下につながると考えられています。ただし、すべての人に起こるわけではありません。
Q5.ワクチンは認知症予防にも役立ちますか?
ワクチンを打つと重症化を防ぐことができます。重い肺炎や脳へのダメージを防ぐことは、間接的に認知症の予防につながる可能性があります。認知症の方ご本人やご家族も、感染予防やワクチン接種が大切です。
Q6.認知症の進行を防ぐためにできることは?
- 新型コロナにかからないように、マスク・手洗い・換気を心がけましょう。
- 人と話す、体を動かす、趣味を楽しむといった活動を続けることが、認知症の進行を遅らせます。
- 不安がある時は、早めにかかりつけ医に相談してください。
まとめ
- 新型コロナは、認知症のリスクや症状に影響を与える可能性があります。
- 特に高齢者やすでに認知症のある方は注意が必要です。
- 感染予防やワクチン接種、日常生活の工夫が大切です。
他の感染症と認知症との関係
1.インフルエンザ・肺炎
- 高齢者での影響
高齢者がインフルエンザや肺炎を起こすと、その後に一時的にせん妄(急な混乱、幻覚、見当識障害)が出ることがあります。 - 長期的影響
せん妄をきっかけに、認知症が進行したり、隠れていた認知症がはっきり表面化することが知られています。 - 予防の意義
インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンは、呼吸器感染症だけでなく、認知機能低下のリスクを下げる可能性もあると報告されています。
2.ヘルペスウイルス(特に単純ヘルペスウイルス HSV-1)
- アルツハイマー病との関連
HSV-1は脳に潜伏感染することがあり、再活性化を繰り返すと脳に炎症を引き起こし、アルツハイマー病の原因のひとつになりうると考えられています。 - 抗ウイルス薬の効果
一部の研究では、抗ヘルペス薬の使用がアルツハイマー病の発症リスクを下げる可能性を示しています。
3.尿路感染症(UTI)
- せん妄の引き金
高齢者では軽い尿路感染でも、発熱や痛みよりも「急な物忘れ」「混乱」「幻覚」などのせん妄症状として現れることが多いです。 - 認知症との関係
繰り返す尿路感染や、感染に伴うせん妄は認知症の進行を加速させる要因と考えられています。
4.中枢神経系の感染症(髄膜炎・脳炎)
- 直接的な脳のダメージ
髄膜炎や脳炎は、記憶や認知機能をつかさどる脳の領域に炎症を起こし、後遺症として認知症に似た症状を残すことがあります。 - 若年者でも影響
若い人でも、重度の脳炎後に「記憶障害」や「集中力の低下」が長く残る場合があります。
5.慢性感染症(HIV、梅毒など)
- HIV関連認知症
治療が不十分なHIV感染では、ウイルスが脳に影響し、認知機能低下を引き起こすことがあります。現在は抗HIV薬の発達で減少しましたが、依然として注意が必要です。 - 梅毒(進行梅毒性認知症)
梅毒が進行すると脳にまで影響が及び、昔は「進行麻痺」と呼ばれる認知症症状を呈することがありました。現在は早期治療でほとんど見られなくなっています。
まとめ
- 感染症は「直接的に脳にダメージを与える場合」と、「せん妄を通じて認知症を悪化させる場合」があります。
- 高齢者では、インフルエンザや肺炎、尿路感染といった身近な感染症が認知症進行の引き金になることが多いです。