アルコールは飲まないのに!肥満による脂肪肝から知らぬまに肝硬変へ。肝臓は黙って傷ついています(MASLD)

非アルコール性脂肪性肝疾患(MASLD)と肝硬変について

MASLD(旧NAFLD)とは?

非アルコール性脂肪性肝疾患(MASLD:Metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease)は、アルコールの多飲歴がないにも関わらず、肝臓に脂肪がたまる病気です。日本人の約3割に見られると言われており、生活習慣病(肥満・糖尿病・高脂血症など)と深く関係しています。

MASLDは進行することがあります

多くの方は無症状で、健康診断などで「肝機能の異常(AST、ALTの上昇)」を指摘されて見つかります。
ただし、放置すると以下のように進行することがあります:

  1. 脂肪肝(Steatosis)
  2. 脂肪性肝炎(MASH:MASLDに炎症が加わった状態)
  3. 線維化(肝臓の組織が硬くなる)
  4. 肝硬変(不可逆的な肝障害)
  5. 肝がん(HCC)

肝硬変とは?

肝硬変は、肝臓の組織が線維化(固く変性)して正常な働きができなくなる状態です。進行すると黄疸・腹水・意識障害(肝性脳症)などを起こすことがあります。

MASLDは以前まで「ただの脂肪肝」と思われていましたが、近年では肝硬変や肝がんの重要な原因のひとつとされています。

早期発見・生活習慣の改善がカギです

MASLDの最大の特徴は、「早期なら生活習慣の改善で進行を止められる」ことです。
以下のような対策が有効です:

  • 体重の5〜10%減量(肥満の方)
  • バランスのとれた食事
  • 定期的な運動
  • 禁酒・禁煙
  • 血糖値・コレステロールの管理

当院でできること

当院では、血液検査・超音波検査などを使って、肝臓の状態を定期的に評価し、進行予防・生活習慣の指導を行っています。

最後に

肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、症状が出るころには進行していることが多いです。気になる方はぜひご相談ください。

深見医院

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